高齢者向けの口の体操があるの?どんな体操?
2026/10/01
高齢者向けのお口の体操はあります。お口の体操は、おいしく食べるために、お口の機能の維持に効果的です。年をとってもおいしいものを沢山食べたいー多くの人がそう願うのではないでしょうか?
高齢になると、歯が少なくなるだけではなく、噛む力や飲み込む力が弱まり、唾液も出にくくなって、食べづらくなります。おいしく食べる生活を維持するには、むし歯や歯周病から歯を守ると同時に、日ごろから口のまわりの筋肉を動かして、噛む力や飲み込みの機能を保つことが大切です。特に、歯周病により歯が少なくなると歯がある時と比べると急速に筋肉の衰えが進みます。
また、食べ物や水分が誤って気管から肺へ入ってしまうことを「誤嚥」といいますが、それによって起こる誤嚥性肺炎は、高齢者が亡くなる一因になっています。「誤嚥性肺炎」を発症することで死亡のリスクにつながるため、お口の中を清潔に保てば、そのリスクが抑えられることもわかります。
一方、インフルエンザについても、口腔ケアで発症が抑えられるという報告がありますが、まだ今後の研究成果の集積を待たなければ効果があるとは言い切れない状況です。とはいえ、体の入口である口腔内の細菌数を減らすことで、感染の予防になります。食事をする前には、きちんと清潔を保ちましょう。また、お口のまわりやからだを疲れない程度に動かして、安全に飲み込むことが出来るように準備体操をしておきましょう。
たとえば、舌を出したり引っ込めたり、舌の先で唇を舐める運動をすると、のどの筋肉が動き、飲み込みやすくなります。また「にこっ」と笑ったり口をすぼめたり、ほおをふくらませたりして、お口のまわりの筋肉を動かすと、唾液の分泌がうながされ、食べこばしも少なくなります。あわせて、首をゆっくりとまわして、かたくなっている筋肉をリラックスさせましょう。
こうした体操は、高齢者施設や、自治体の介護予防のプログラムで実施されています。東京都千代田区では、2008/12月から特定高齢者(65歳以上で将来介護が必要となる恐れのある人)の一部を対象に、指定する10の歯科医院で、お口の体操も教えています。
また、始める前は必要性がないと考える高齢者の方が多いですが、一度試してみると、ほぼやってみた全員の方が、お口の体操や、口腔機能ケアの重要性を理解されます。ぜひ、今のお口の状態を確認すること、今後のお食事を楽しく、おいしく味わえるようにお口の体操を取り入れて、実際にトレーニングしていきましょう。





