マーブルファミリー歯科クリニック

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歯周病はどんな病気?どうして歯周病にな…

歯周病はどんな病気?どうして歯周病になるの?

2022/09/25

 

歯周病は、自分では気づかない軽いものを含めると成人の8割以上がかかっているとされます。

40代以降では、歯を失う最も大きな要因です。

歯周病とはどんな病気かをよく知って、大切な🦷を守っていきましょう!

 

歯周病とは、歯を支える周辺の組織(歯周組織)に起こる病気です。

歯周組織は、

・歯肉(歯ぐき)

・歯槽骨(歯を支える骨組織)

・セメント質(歯根を覆う歯質の層)

・歯根膜(歯根と歯槽骨をつなぐ線維)

の4つからなっていて、歯を正しい位置にしっかりと固定する役割を担っています。

この歯周組織に起こる病気の総称が歯周病です。

 

歯周病といわれる病気の中でも、

歯の周りの歯肉のみが炎症を起こす「歯肉炎」と、それらが進行して炎症が深部まで及び、歯を支える歯槽骨まで影響が出る「歯周炎」に分けられます。

 

歯肉炎であれば、正しいセルフケアやクリーニングで治りますが、歯周炎まで進み、その状態のまま放っておくと歯が抜けてしまうことも少なくありません。

成人では、歯を失う最も大きな原因はむし歯ではなく歯周病なのです。

 

そして、歯周病のリスク因子として

東京医科歯科大学大学院(東京)医歯学総合研究科歯周病学教授の和泉雄一歯科医師によると、

・細菌感染

・生体の応答因子

・環境因子

の三つが考えられているそうです。

 

「歯周病もむし歯と同様、細菌による感染症です。細菌に感染すると体の防御機能が働いて白血球などが細菌を排除しようと戦い、炎症が起こります。その際に炎症反応としてサイトカインと呼ばれる生理活性物質が出て、炎症反応や防御反応が高まり、歯周病が進行していきます。

また、食事のバランスが悪い、間食が多い、喫煙、ストレスが多いなどの生活習慣も歯周病を進行させます。この三つの因子が重なると重症の歯周病になりやすいのです。」

 

口の中には500~600種類もの細菌がいます。そのなかで、とくに歯周病変に強く関与している種類を「歯周病原細菌」と呼び、これまでの研究で十数種類見つかっています。その多くは酸素を嫌う「グラム陰性嫌気性菌」です。

 

これらの細菌の居場所となるのが、歯や歯肉の周囲に付着する「歯垢(プラーク)」です。

歯垢は、口の中にいる細菌とその代謝物から作られた黄白色のネバネバしたかたまりで、「バイオフィルム」とも呼ばれます。

歯石は、歯垢が石灰化して硬くなったものです。

 

歯垢が増えれば増えるほど歯周病原細菌も増加し、歯周病が進行していくことになります。

食事をしたあと歯磨きをしないでいると、歯垢が歯面に付着・増殖して、2~3日で歯肉炎の兆候が出てくるとされます。

この炎症が内部まで及ぶと歯を支えている歯槽骨が溶け始め、歯周炎にまで進行してしまうのです。

 

歯周病原細菌は、菌の細胞膜自体に膜をもっていて、それが炎症を引き起こすこと、サイトカインを介して破骨細胞を活性化させて骨を溶かすことが分かっています。

歯周病の治療の基本は歯垢や歯石をとることにあります。

その理由は、そこが歯周病細菌の住処となってしまうからです。

 

正しいブラッシングで、歯周病を予防しましょう♪

 

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