口が臭くなるのはなぜ?
2025/05/15
口臭の原因は、90%以上は口の中にあるといわれています。
歯磨きで落としきれなかった食べ物のかすなどのたんぱく質が、口内で細菌に分解・発酵される過程で「硫黄化合物」になります。硫黄化合物は気化しやすくガスとなり、悪臭を放つのです。
現在わかっている硫黄化合物は3つで、臭いは以下のように例えられることが多いです。
・卵が腐ったような臭い→硫化水素
・たまねぎが腐ったような臭い→メチルメルカプタン
・キャベツが腐ったような臭い→ジメチルサルファイド
硫化水素は、温泉地や火山などで発生されるもの。高濃度であれば毒ガス指定されるようなものです。ジメチルサルファイドは生ごみが腐ったような嫌な臭いです。メチルメルカプタンは3つの中でも最も臭いが強い物質です。
歯周病になると歯と歯茎の間に溝ができます。そこに食べ物のかすが溜まりやすくなり、臭いのもとになる細菌と結合した硫黄化合物ができやすくなります。そのため歯周病の人をチェックすると、メチルメルカプタンの数値が高いのです。歯周病が悪化して、歯根に膿が溜まるようになるとさらに強烈な匂いになります。胃腸などの内臓の不調などでも口臭は出ることがあります。
口臭対策には唾液がポイント
唾液には、細菌の繁殖を抑える働きがあります。口臭ケアは、日々の歯磨きに加えて唾液を分泌しやすい環境をつくることが大切なのでこの点に気をつけるとより効果的です。まずこまめに水分補給をしてお口の中の乾燥を防いでおきましょう。