マーブルファミリー歯科クリニック

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歯は抜けたままにしてはいけないの?

歯は抜けたままにしてはいけないの?

2025/05/29

歯は抜けたままにしてはいけないの?

永久歯が抜ける原因の9割は、むし歯と歯周病といわれています。これらの病気になら ないよう、日頃から口の中を清潔にして、歯が抜けるような状態をつくらないことが大切です。 これらの病気以外にも、歯が抜けるかどうかは、体質の違いなど、個人差が大きいよう ですが、昨今では、「8020運動」も認知度が上がり、高齢者でも自分の歯で元気に過 ごしている人が増えています。 とはいえ、年齢とともに、歯や歯ぐきの状態が衰え、歯が抜けていくのはやむを得ない 面があります。 抜けてしまったらどうすればいいでしょうか。できるだけ早く、新しい歯を入れること をおすすめします。その理由は、残っているほかの歯を守るためです。 たとえば、奥歯の下の歯を抜けたままで放っておくと、かみ合わせが乱れるため奥歯の 上の歯が伸びてきたり、両隣の歯が傾いてきたりして、抜けてしまった歯のすきまを補 おうとします。すると歯並びが乱れ、食べ物のかすが詰まりやすくなり、新たな歯周病 やむし歯の原因になるのです。 また、口の機能は、歯のみならず、舌、あごの関節、あごの筋肉が複雑に連動して働い ているため、それまであった歯が父けてしまうと、長年慣れ親しんできた口全体のかみ 合わせのシステムが変わってしまいます。そのため、筋肉が不自然な動きとなり、健康 を害する原因になる可能性も出てきます。 前歯を2本以上失うと、顔の形が変わったり、うまく発音ができなかったりといったこ とも起こりえます。 このように、歯を抜けたままにしておくと、いろいろな弊害が生じるのです。 したがって、口の中を良好な状態に整えておくことは健康な日常生活を送るうえで、と ても重要となります。 失った歯を補う方法には、「入れ歯」「さし歯」「ブリッジ」「インプラント」などが あります。どの治療を選択すべきかと治療法ばかりが注目される傾向にありますが、大 切なのは治療手段ではなく、失った歯を補うことによって、「食べられる」「話せる」 といった目的をはっきりさせることです。 歯科では、歯を残すための治療をすることが大切で、抜歯は最終手段であるといわれて います。 しかし、歯槽骨(歯を支えている骨)が溶けて、歯ぐきが不安定になると、入れ歯を入 れるときに安定しなくなります。 適切なタイミングで歯を抜いてもらい、口の中の状態を整え、できるだけ早く代わりの 歯を入れておくことが重要でしょう

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