どうしてちゃんと歯磨きしているのに虫歯になるの?
2025/08/31
毎日歯磨きしているのに虫歯になった経験のある人がいらっしゃるのではないでしょうか。診察でも「ちゃんと歯磨きしているのになんで虫歯になるの?」という会話は、毎日のように行われます。虫歯になる原因はシンプルで、「口内に細菌と細菌のエサがあるから」です。歯磨きは、それを除去する役割なのですが、不完全な歯磨きだと虫歯になってしまいます。
もう少し詳しく虫歯になるメカニズムを説明します。口の中にいる細菌には、「虫歯菌」と「歯周病菌」と「常在菌」の3つがあります。主に虫歯の原因となるのは虫歯菌で、砂糖を主な栄養源としており、口中で滞在中に歯を溶かす‘‘酸‘‘を放出します。この虫歯菌の量が増えれば増えるほど、放出される‘‘酸‘‘の量も増えるので、歯のエナメル質(歯の外側を覆う硬い組織)や象牙質(エナメル質より内側にある組織)が虫歯になります。
甘いものをよく食べたり、歯にくっつきやすいキャラメルやキャンディー、砂糖入りの飲料を好む人は、それだけ口内に虫歯菌のエサとなる砂糖が豊富なので、虫歯になりやすくなります。
もう一つ、虫歯になりやすさは食生活だけでなく、歯並びや生まれつきの歯のエナメル質の丈夫さも関係があります。例えば、歯並びが悪く一部凹んでいるようなくぼみがある場合は、時間をかけて丁寧に磨いても歯ブラシが届きにくいので、汚れが溜まってしまい虫歯になりやすいです。また、ご自身の歯磨きの癖で、「同じところばかり磨いてしまう」「奥歯までちゃんと歯ブラシが届いてない」などブラッシングに偏りがある場合は、汚れを除去できないため虫歯になりやすくなります。
自己流で磨いている場合、なかなか癖に気づけないので、虫歯治療とともに正しいブラッシング法を教えてもらいましょう。結局、正しい「歯磨き」が一番重要です。歯磨きがきちんとできていれば、年をとっても自分の歯で美味しい食事が楽しめますし、見た目の美しさもキープできます。歯磨きがきちんとできていれば、避けられる口内トラブルはたくさんあります。歯医者と患者さんは二人三脚でお口のトラブルを治すパートナーなのです。
虫歯になりにくくなる方法があれば知りたいですよね。実は誰でも今すぐできる方法があります。それは、「唾液を出すこと」です。通常、口の中は、「中性」ですが、食事をすると一気に「酸性」へと変化します。酸性の状態が長く続くほど、歯が溶けやすくなり、虫歯になるリスクが高まりますが、唾液には酸性を中性に戻す「重炭酸塩」という成分が含まれていて、口内が酸性になっても中性に戻す働きがあります。ですので、唾液が出れば出るほど虫歯になりにくい環境になります。唾液を出すためには、水分を摂取することが重要になっています。寝る前や歯磨きをした後などに水分を摂ると効果的です。ただし、利用作用があるコーヒー・緑茶・アルコールなどは、逆効果いなってしまうので、注意しましょう。
また、ご高齢の方や高血圧などの持病がある方は加齢や薬の副作用により唾液を出す機能が低下している場合があります。お年を重ねられた方で急に虫歯が増えたという方は唾液の量が減っている可能性があります。口内は本来、水気を多く含む湿潤な環境であることが理想的で、人口唾液を使用したり、粘膜保湿剤を使用することで、口の中を保湿していきましょう。






