お口のトレーニングをしよう
2025/10/15

年齢を重ねても、家族や友人とおいしく食事を楽しみたい。そう願う方は多いのではないでしょうか。しかし、加齢に伴い、歯の本数が減ったり、かむ力や飲み込む力が衰えたり、唾液の分泌が少なくなったりと、食べることそのものが難しくなるケースが増えてきます。
このような「食べる力」の低下を防ぐために、最近では「口の体操」が注目されています。口の周りや舌、のどの筋肉を動かすことで、かむ力・飲み込む力を維持し、誤嚥(ごえん)を防ぐ効果も期待できます。
たとえば、舌を出したり引っ込めたり、舌先で唇をなぞる運動は、のどの筋肉のトレーニングになります。また、「にこっ」と笑ったり、口をすぼめたり、ほおをふくらませる動きも、口輪筋や頬の筋肉を刺激し、唾液の分泌を促します。さらに、食事前には首や肩を軽く回すなど、簡単な準備体操を取り入れると、全身の緊張が和らぎ、安全に食事をとる助けになります。
誤って食べ物や水分が気管に入る「誤嚥」は、高齢者に多く見られる症状で、これが原因となる「誤嚥性肺炎」は、命に関わることもあります。だからこそ、毎日のちょっとした習慣が、将来の健康につながるのです。
当院では、こうした口の機能が低下していないかを確認する「口腔機能低下症」の検査も行っています。滑舌、かむ力、飲み込み、唾液の分泌量など、複数の項目をチェックすることで、早期に異常を発見し、適切なケアやトレーニングを提案できます。
「最近うまく噛めない」「飲み込みづらくなった気がする」など、気になることがあれば、お気軽にご相談ください。おいしく食べる力は、健康な毎日の第一歩です。これからも、食事を楽しむ人生のために、口の健康を一緒に守っていきましょう




